デジタル庁 ガバメントクラウド

ガバメントクラウドに関連したテクニカルな内容を発信します。

デジタル庁 ガバメントクラウド

ガバメントクラウドに関連したテクニカルな内容を発信します。

最近の記事

クラウドエンジニアの担当業務例

はじめにデジタル庁のガバメントクラウドチームの加藤です。今回は私が担当している業務の紹介やガバメントクラウドとは何かという点について、これまで個人的に経験した業務を通じてエンジニア向けに平易に説明します。 ガバメントクラウドガバメントクラウドを前提とした内容をお話しますので、技術的な内容はAWSやGoogle Cloudを中心としたクラウドサービスを利用した開発経験がある方を対象として説明します。 ガバメントクラウドはデジタル庁が官公庁および地方公共団体などに対して提供する

    • ガバメントクラウドで考える技術的統制と効率性

      これまでデジタル庁ガバメントクラウドのnote記事では、ガバメントクラウドでどのようにクラウドを考えているか、どのように活用していこうとしているかについて解説してきました。 ガバメントクラウドの技術内容について直接外部で講演する機会がありましたので、その内容について要点を解説します。 (「ガバメントクラウドで考える技術的統制と効率性〜AWSでの実現策〜」) 講演は30分で2部構成となっており、第1部で、 デジタル庁とガバメントクラウドについて ガバメントクラウドで考える

      • 採用説明会とパネルディスカッションを開催します

        前回のnote記事「デジタル庁のクラウドチームで一緒に働くエンジニアを募集します」で、デジタル庁ガバメントクラウドチームでの採用についてお知らせしました。 応募を検討いただくにあたって、チームの紹介や、取り組んでいる活動の紹介をオンラインで生の声でお伝えする場を設けたいと思います。 6月2日水曜日の19:00から、「採用説明会とパネルディスカッションによるチーム紹介」を開催します。 ガバメントクラウドチームのメンバー4人がオンライン会議に参加し、直接チームの説明を行ったり、

        • デジタル庁のクラウドチームで一緒に働くエンジニアを募集します

          クラウドチームの採用 デジタル庁では様々な職種についての募集を継続して行っています。4月からの新年度の開始に合わせてガバメントクラウドの整備事業に携わるクラウドチームでも採用を開始しましたので、今回は採用についてのお知らせになります。中央省庁や自治体におけるシステムで自分のクラウドのスキルを試したい、あるいはさらなるスキルアップや実務経験を積んでみたい、政府や自治体のシステムをクラウドのテクノロジーで変革したい等、動機は様々にあると思いますが、我こそはという方は是非積極的に

        クラウドエンジニアの担当業務例

          ガバメントクラウドでのクラウド最適なアーキテクチャのサンプル

          これまで、noteの記事「Web APIアーキテクチャ」や「マネージドサービス、コンテナ、サーバレス」等で、ガバメントクラウドでのアーキテクティングの考え方について説明してきました。ここでは、そうした考え方を使った具体的アーキテクチャのサンプルについて、これまで一般的だったシステム構成との違いを含め説明します。 サンプルとして想定する業務なんらかの届出・申請を行う業務を想定することにします。国民や企業からの情報の届出や申請の受付とその後のデータ処理を行う業務を想定し、次の3

          ガバメントクラウドでのクラウド最適なアーキテクチャのサンプル

          サービス改善のための監視と運用

          〜ガバメントクラウドでの定量的計測の考え方〜 クラウドサービスではマネージドサービスを活用することで、ログ、トレース、メトリクス、イベントなどシステムから発生する各種大量のデータを容易かつ低コストで収集、分類、可視化することができます。ガバメントクラウドでは、提供するサービスの価値をいかに発揮できたかを可視化するために、必要な情報をデータとして継続的かつ定量的に計測していくことを常に考慮しています。今回はこの定量的計測について説明します。 ガバメントクラウドが考える定量的

          サービス改善のための監視と運用

          ガバメントクラウドで考える静的Webサイト向けアーキテクチャ

          前回のnote記事「Web APIアーキテクチャ」を説明した回では、バックエンドアプリケーションの典型的なアーキテクチャパターンとして、REST等のWeb APIを使ったアーキテクチャをガバメントクラウドでどう考えているかについて説明しました。今回は、別の典型的なアーキテクチャパターンとして、Web APIと合わせて利用されることもある、静的Webサイト向けのアーキテクチャについて説明します。なお、現在ガバメントクラウドではAWSとGCPを利用することが可能ですが、今回はAW

          ガバメントクラウドで考える静的Webサイト向けアーキテクチャ

          Web APIアーキテクチャ

          前回のnote記事「マネージドサービス、コンテナ、サーバレス」を説明した際に、Web API (Application Programming Interface)アーキテクチャを採用することで、従来のWeb 3層アーキテクチャ実現方式よりサーバアプリケーションを軽量化でき、コンテナ化と合わせて大規模なアプリケーションをより低コストで実現できると説明しました。アプリケーションアーキテクチャを選択する際には、システム要求や既存の各種制約、開発効率、その他さまざまな観点から検討す

          マネージドサービス、コンテナ、サーバレス

          前回はガバメントクラウドで考える「イミュータブルな運用」について説明しました。インフラ構成をIaCコードとツールによって管理し、インフラ環境やOSにログインして直接変更することを禁止することで、インフラ運用にセキュリティやコスト削減の観点で大きな効果があると考えています。こうしたOSにログインしない運用を実現するためには、マネージドサービスやコンテナ、サーバレスと呼ばれるFaaS(Function as a Service)等の活用も重要になってきます。 マネージドサービス

          マネージドサービス、コンテナ、サーバレス

          イミュータブルなインフラ運用

          前回は、ガバメントクラウドにおけるIaC(Infrastructure as Code)の考え方を説明しました。IaCでは、インフラの構成をプログラムコードとして記述し、そのコードでインフラを構成管理し、構築を行います。前回も少し触れたように、その効果はイミュータブルなインフラ運用と組み合わせて効果を最大化します。今回は、ガバメントクラウドで考えるイミュータブルなインフラ運用について説明します。 イミュータブルについてImmutable Infrastructure(イミュ

          イミュータブルなインフラ運用

          ガバメントクラウドにおけるIaC(Infrastructure as Code)の考え方

          ガバメントクラウドでは、コスト効率、迅速性、柔軟性、セキュリティを基本的指標にしています。第1回では、この指標を実現するための技術要素の1つであるInfrastructure as Code(以下、IaC)についてガバメントクラウドにおける考え方を説明します。 IaCについて本文におけるIaCの定義 本文におけるIaCとは、インフラの構成をJSONやYAMLで記述したり、プログラムコードとして記述し、これらコードから実際のインフラを構築する機能とその機能を使ってインフラを構

          ガバメントクラウドにおけるIaC(Infrastructure as Code)の考え方

          ガバメントクラウド テックブログ

          このnoteではデジタル庁のクラウドチームで実施している様々な議論や検討の中からクラウドサービス、あるいはクラウドを活用したシステムアーキテクチャや設計の考え方等、ガバメントクラウドの整備の背景にあるテクノロジー的な側面に焦点をあて、情報発信をしていく予定です。今回は第0回目として、ガバメントクラウド、ガバメントクラウドチーム、また今後のこのnoteの方向性や予定についてご紹介させていただきます。 デジタル庁ガバメントクラウドチームデジタル庁ガバメンクラウドチームはガバメン

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